ホワイトボードアニメーション風合成動画の作り方
1.合成をするための準備ホワイトボードアニメーションの作り方
2.手書き風動画の作り方 ホワイトボードアニメーション
3.Photoshopで手書き風動画を作成
4.レイヤーを追加して線を引く
5.レイヤーを追加して線を引くを繰り返す
6.手の合成用素材を作成 ホワイトボードアニメーションの作り方
7.premiere pro(プレミアプロ)で動画を読み込む
8.明るさとコントラストを調整する
9.premiere proのエフェクト「ultraキー」を使用する
10.Photoshop(フォトショップ)で仕上げをする
11.ホワイトボードアニメーション風合成動画を作っていきます
12.premiere pro(プレミアプロ)でpng動画を読み込む
13.premiere pro(プレミアプロ)で白い背景にする
皆様、こんにちは。映像制作キザキヤでホワイトボードアニメーションを制作している大橋です。
いつも映像制作キザキヤではホワイトボードアニメーションを制作する時は、実際にホワイトボードに描いているのを撮影してそちらを加工をしています。
他の制作方法として、パソコンやアプリなどを使ってイラストができていくのを制作して、手と合成する。という制作ももちろんできます。
↑こちらの動画がパソコンでイラストを作って手を合成した動画です。
実際に描いているのを撮影するのは
- 失敗をしたら嫌だ。
- 手間だから嫌だ。
- 自分で描けないから・・・・。
- 手書きではなくパソコン上で作ったあるのを使いたいが合成方法がわかならない・・・・。
という声もたくさん頂いてましたので
今回はホワイトボードを一切使わずにホワイトボードアニメーション風の動画の作り方の記事を書かせていただこうと思います。
実際にホワイトボードに描いていくホワイトボードアニメーションの作り方・撮影方法などはこちらの記事をお読みください→ホワイトボードアニメーションの作り方
合成をするための準備 ホワイトボードアニメーションの作り方
まずは合成するための素材を作っていきます。
必要な素材は
- イラストの線が書かれていくアニメーション動画
- ホワイトボードマーカーを持っている手の画像
この2つの動画編集用の素材が必要です。
順番に作っていきましょう!!
手書き風動画の作り方 ホワイトボードアニメーション
まずは、イラストの線が書かれていくアニメーション動画を作っていきます
こんな感じの動画です↓
これと同じ風になればどんなアプリでも編集ソフトでも大丈夫です。
キザキヤではフォトショップのフレームアニメーション(ビデオアニメーション )の機能を使って制作をしています。
Photoshopで手書き風動画を作成
ですので、今回はPhotoshopでの制作方法を紹介していきます。
まずはphotoshopを起動して、フルHDと同じサイズの1920×1080で作成をします。
ウィンドウ→タイムラインを選択
ビデオタイムラインを作成が表示されるのでこちらをクリック。
そして、事前に用意しておいた下書きのイラストを読み込みます(ファイル→読み込み→読み込むファイルを選択)
読み込んだ画像をなぞっていくので、不透明度を下げます。
25%くらいにしました。
レイヤーを追加して線を引く
レイヤーを追加して
ブラシツールで線を引きます
さらにレイヤーを追加して
次の線を引きます
タイムライン上で作ったレイヤーを左に1つ動かします。
レイヤーを追加して線を引くを繰り返す
あとは、レイヤーを作る→線を引く→レイヤーを動かすをひたらすら繰り返していきます。
フレーム数にもよりますが1秒に30枚必要なので、まだ途中ですが200枚を超えてきました。
枚数が増えてくるとレイヤーの長さが足りなくるので必要に応じて、レイヤーの左をドラックして長さを調整します。
白い部分は色をつけていないのでこのまま動画にすると、透明になってしまうので一番下のレイヤーに白くなったレイヤーを入れました。
タイムラインの再生を押すと、出来上がってる部分が再生されますので確認しながら作っていくといいです
出来上がったら、タイムラインの右上をクリックして、ビデオをレンタリングをクリックします
保存名・保存先を指定します。 pngシーケンスで書き出したいので形式はpngにして、背景を透明な状態で使いたいのでストレートーマットなしにします。
あとはレンタリングをクリックすれば出来上がりです。
これで「イラストの線が書かれていくアニメーション動画」の準備ができました。
手の合成用素材を作成 ホワイトボードアニメーションの作り方
次に「ホワイトボードマーカーを持っている手の画像」を準備していきます。
写真でも構わないのですが今回はグリーンバックで撮影した動画から画像を製作していきます。
↑元の動画はこんな感じです。
premiere pro(プレミアプロ)で動画を読み込む
Adobeのpremiere proをを使って制作をしていきます。
元の動画を読み込みます。(プロジェクトを制作後 ファイル→読み込み→指定のファイルを読み込み)
左上のソースをクリックして、読み込んだ動画をクリックしたまま上の四角の中まで持っていき、クリックを放します。
そして、今回音声はいらないので真ん中のボタンをクリックしたままて右下の四角の中まで持っていき、クリックを放します。
このままだと逆さまなので回転を180にして回転させました。
明るさとコントラストを調整する
このままだと画面が暗くて使いにくいのでエフェクトをクリックして、輝度&コントラストをマウスでクリックしたまま右の水色の棒状の上で放します。そうするとエフェクトが適応されます。
エフェクトコントールに明るさとコントロールの欄が追加されているのでこちらの数字をあげて、明るくしました。
premiere proのエフェクト「ultraキー」を使用する
次にエフェクトのultraキーを同じように適用させます。
エフェクトコントールに追加された項目の中からスポイトのマークをクリックして、画面の緑色の部分をクリックすると、
緑色がなくなり、手の部分が残ります
ファイル→書き出し→メディアを選択して、pngを選択して書き出します。こうすると飛ばした部分が透明になって画像として書き出されます。
Photoshop(フォトショップ)で仕上げをする
このままだと、まだ、手以外の部分が残っているのでPhotoshopで仕上げを行います。
再度Photoshopを起動して先ほど書き出して使いたいpngの画像を開きます。(1枚ではなく複数pngで書き出されてると思いますのでその中から使いたい画像を選んでおいてください)
選択ツールを選んで残した部分だけを囲んでいきます。command+shift+iを押して選択範囲を反転させてdeleteを押します(Macの場合)そうするといらない部分が透明になります。
拡大していらない所をザクザク消します。
最後に保存をします。
必要な手の数分画像を制作してください
以上「ホワイトボードマーカーを持っている手の画像」の準備が完了です。
次はこの準備した2つを合成していきます
ホワイトボードアニメーション風合成動画を作っていきます
合成をしていくのにもpremiere proを使っていきます。
新規プロジェクトを作ります
まずは、最初に作った「イラストの線が書かれていくアニメーション動画」を読み込んでいきます。
premiere pro(プレミアプロ)でpng動画を読み込む
ファイル→読み込み
→読み込みたいpngファイルの一番最初の画像を選ぶ(ファイル名の最後が0000のもの)
→オプション→画像シーケンスにチェック→読み込み
でpngシーケンスという動画の状態で読み込まれます
premiere pro(プレミアプロ)で白い背景にする
pngシーケンス背景がこのままだと黒くなってしまうので
ファイル→新規→カラーマット→OK→色を指定→OK
の順番で白い背景を制作します
pngシーケンスをタイムラインに並べます。
タイムラインのpngシーケンスを左クリックで選択して押したままにして上のv2の方に動かして放します。そうすると上の段にpngシーケンスが動きます。その下にカラーマットを並べます。そうすると pngシーケンスの黒くなっていた所が白くなります
そのままだとカラーマットの長さが足りないのでカラーマットの右端をマウスの左クリックで選択したまま右に動かして、カラーマットの長さを伸ばします
手の画像を合成して編集をする
次に手の画像を読み込みます。
そして、一番上に並べます。そうすると写真のように画像の上に手がきます。
エフェクトコントールをクリック
このままだと少し小さいので、スケールの数字を100から159にして大きくしました。
位置の数字を変えると手の位置が変わるので線の書き終わりの位置に合わせて、左のマークをクリックします。
キーボードの矢印の右を押すと1コマだけ右に動くので動かします。(マウスで青い線を選択したままで左右に動かことが出るのでそちらでも大丈夫です)
そして、手の位置また動かします。
同じように次のコマも動かします
後は、同じことを繰り返せば大丈夫です
手の動きが一つでも面白くないので、カットツールを選択して、切りたいところに合わせてクリックします。そうすると画像の長さが分割されるので、消したい方をマウスで選択してdeleteを押すと削除ができます。
削除した後に、違う手の画像を読み込んで
同じように位置を動かしていくと、手の動きやマーカーの色を変えることができます。
最後に
ファイル→書き出し
を選択して書き出しをクリックすれば完成です。
最後に
完成した動画がこちらです(このページのトップと同じ動画です)
Adobeのソフトでなくても、同じような作業ができるソフト・アプリなら問題なく作成ができます。
個人的にAdobeのソフトが使いやすいので今回はAdobeのソフトで制作しました。
一応制作過程を撮った動画もありますのでそのうちアップする予定です。
その際は見ていただけましたら幸いです