プレミアプロ Premiere Proでアニメーション風の動画の作り方

皆さま、こんにちは。映像制作キザキヤでホワイトボードアニメーションを担当している大橋です。

今回はプレミアプロ Premiere Proでイラストを使用したアニメーション風動画の作り方をご紹介させて頂きます。

↑こんな感じの動画の作り方になります。

プレミアプロ Premiere Proでアニメ風イラストを読み込む

まずは、画像を準備してプレミアプロに読み込みます

こんな感じのpng画像を準備しました。イラストを制作したのはAdobeのIllustratorを使用しました。パーツを一つずつpng形式で保存すれば大丈夫です。Illustratorでなくてもpngで画像が準備できれば問題なく使用できます。jpeg形式では背景が白くなってしまいレイヤーで重ねられないのでpngで準備しましょう。

png画像をプレミアプロに読み込みます。ファイル→読み込み。

読み込みたい画像を選択して読み込みをクリック。

読み込まれると左下に表示されます。

画像をドラッグしてタイムラインに並べていきます。

タイムラインの重ね順が上になれば画像も上にきます。今回の場合は狼手1・狼足1・狼1・狼尻尾・狼手2・狼足2の順番になっています。

プレミアプロ Premiere Proで編集中の動画サイズを変更する

このままだと画像のサイズのままになってしまうので、フルHDの動画のサイズにするために設定を変更します。

シーケンス→シーケンス設定

フルHDの規格に変更してOkをクリック。

サイズが変更されました。

プレミアプロ Premiere Proでアニメーションをつける

実際にイラストに動きをつけていきます。歩いているアニメーションになるようにしていきます。

プレミアプロ Premiere Proで画像の中心を動かす

画像の鍵のマークをクリックして一番上以外のレイヤーをロックします。

一番上の画像(狼腕1)のクリップ(ピンクの横棒)を選択して上のイラストが出ている画面上でダブルクリックすると画像の中心が表示されます。

画像の中心をドラッグして中心を動かします。狼腕1なので手前の腕の動きの中心になる位置に移動させます。

一番上のレイヤーをロックして、二番目のロックを外して、同じ様に画像の中心を移動させていきます。これを全ての画像で行います。中心の位置は動きの中心となる位置に移動させてください。

プレミアプロ Premiere Proで画像に動きをつける

画像の中心の移動が終わったら、一番上の画像(狼腕1)を選択してエフェクトコントロールをクリック。

0秒の所に合わせて位置と回転の左にあるストップウォッチをクリックします。そうするとダイヤのマークが表示されます。

キーボードの十字きーの右を8回押します。そうすると8コマ分時間が進みます。(進まない場合は青い縦の線をドラッグして動かしてください)8コマ進めた所で腕が前に上がるように位置と回転の項目の数字を変えます。


8コマ進めて腕が後ろに来るように位置と回転の項目の数字を変えます。

2つのダイヤのマークをcommand(ctrl)+cでコピーして

さらに8コマ進めてcommand(ctrl)+Vでペースとします。

同じことを繰り返してキーフレーム(ダイヤのマーク)を8コマごとにつけていきます。

同じように上から二番目のレイヤーの位置と回転のストップウォッチのマークを押して動きをつけていきます。

歩いているように見せたいので、一番上のレイヤーの腕と逆に足が最初に後ろに来るようにします。

全ての画像レイヤーに8コマずつに歩いているように見えるようにダイヤのマークをつけて動きをつけていってください。位置や回転の項目の数字は決まりはないので各自の画像に合わせて調整してください。

プレミアプロ Premiere Proで立ち止まるアニメーションをつける

最後に歩いているのを止めたいので調整をしていきます。

選択ツールで画像の右端をドラッグして秒数を伸ばしました。

一番最後のダイヤのマークを選択して

削除します。

一番最初のダイヤのマークをコピーして、消した部分にペーストとします。最後のダイヤのマークの場所が揃うように削除→コピー→ペーストを全てのレイヤーで行います。

プレミアプロ Premiere Proでレイヤーを一つにする

レイヤーをネスト化して一つにします。

全てのレイヤーを選択して

マウスを右クリック→ネスト

OKをクリック。

ネスト化されるとレイヤーが一つになり、色が変わります。

プレミアプロ Premiere Proで背景画像を追加する

背景の森の画像をタイムラインに並べます。

ネスト化レイヤーをドラッグしてV2へ移動させて、V1に森の画像をドラッグして並べます。

森の画像を選択して、エフェクトコントロールの中のスケールの項目の数字を調整して、大きさを調整します。

このままだと背景が黒いのでファイル→新規→カラーマットで白いカラーマットを作成します。

白いカラーマットを一番下に並べます。

プレミアプロ Premiere Proで画像が動くアニメーションをつける

このままだと立ち止まって手足が動いているだけの状態なので、横に動きをつけて歩いているように見せていきます。

ネスト化レイヤーを選択して、エフェクトコントロールをクリック。歩く動きが終わって立ち止まったタイミングに合わせます。位置の数字の項目を動かして立ち止まらせたい場所に合わせて、ストップウォッチのマークをクリックしてキーフレーム(ダイヤのマーク)を打ちます。

一番最初に合わせて、画像を右に移動させて黒い所より右側に移動させます。これで再生すると右から歩いていきて立ち止まるアニメーションができました。

プレミアプロ Premiere Proで画像がアップになるアニメーションをつける

歩き終わった後にアップになるアニメーションをつけていきます。

歩き終わった後にスケールのキーフレームを打ちます。前の2つのダイヤのマークは歩いている時と同じ数字。後ろの方がアップした後の数字を入れてあります。

アップにするだけだと位置が思った所にこないので位置にも同じタイミングでキーフレームを打っておきます。

森の画像にもアップするのと同じタイミングでキーフレームを打ちます。キーフレームの最初は最初に設定した数字。後ろがアップになった数字です。

プレミアプロ Premiere Proで顔が動くアニメーションをつける

顔がアップになってキリッとする動きをつけていきます。

狼顔アップ用の顔の画像をタイムラインに並べて

位置とスケールの数字をネスト化したレイヤーの顔をアップにした後と同じにしておきます。

狼顔アップ用2と狼顔アップ用3の画像もタイムラインに並べて、位置とスケールを合わせます。並べる順番は狼の着ぐるみが一番上、普通の顔が三番目、キリッとしている顔が二番目にです

キリッしている顔が表示されるタイミングを後ろに動かしました。

狼顔アップ用画像のエフェクトコントロールの回転の項目にキーフレームを打ちます。最初の状態、下がっている状態、最初の状態の順番でキーフレームを打ってください。

狼顔アップ用2にも同じように回転の項目にキーフレームを打ちます。顔が上がったタイミングで狼顔アップ用3のレイヤーが表示されるタイミングに合わせて配置していください。

次にキラン的な星を配置していきます。星の画像をドラッグして一番上に並べます。

星の画像のクリップを選択して、右上の画像上でダブルクリック。画像の中心が表示されるのでドラッグして画像の中心を移動して星の真ん中に移動しておきます。

エフェクトコントールの位置の項目の数字を変更して星の位置を動かします。

スケールの項目の左にあるストップウォッチのマークをクリックしてキーフレームを打っていきます。

例としては0・110.100.100.110.0と打ちます。表示されない・大きくなる・大きくなるのちょっと小さい・大きくなるのちょっと小さい・大きくなる・表示されないという順番です。これでただ多くなるのではなく『ピョコッ』と大きくなるみたいな動きがつきます。

これで顔を下げて、上がって、顔が変わるというアニメーションがつきました。

プレミアプロ Premiere Proで文字にアニメーションをつける

文字を追加して動きをつけます。以前にもご紹介したので今回は簡単に説明します。詳しくはこちらの記事をどうぞ→プレミアプロ Premiere Proの使い方。文字を入れて動かすアニメーションを入れる

ファイル→新規→レガシータイトル。

Tマークを押して文字を入力して、フォントを変更。サイズを変更。右の項目から色を変更。ストローク(外側)の追加をクリックして色を白にしてサイズを変更。

い、け、るを一文字ずつ作成しました。

タイムラインに並べます。

それぞれのエフェクトコントールの位置の項目の数字を変化させて、位置を調整します。

テロップのレイヤー、一つずつにエフェクトコントロールのストップウォッチをクリックしてキーフレームをつけていきます。スケールの数字は0→110→100。のように先ほどの星と同じようにつけます。

テロップが消えていくのも先ほどの星と同じように、100→110→0と設定します。

動画の最後の長さを整える

このままだとクリップの長さがバラバラで動画の後半が画像が消えたりするので長さを整えておきます。

レーザーツールをクリックして、消したい部分の最初に合わせてキーボードのshiftを押しながらクリックします。

そうすると全レイヤーの同じ位置に縦線が入ります。消したい部分を選択して

キーボードのdeleteを押すと選択した部分が削除されます。

プレミアプロ Premiere Proで動画を書き出す

最後に動画を書き出して完成です。動画の書き出しをすると動画ファイルが作成されます。つまり動画の書き出しをしないと動画ファイルができないということなので動画が完成したら書き出しを行いましょう

右下のタイムラインの枠が選択されている状態でファイル→書き出し→メディア

名前と保存先を指定して書き出しをクリックすれば動画が出来上がります

最後に

以上でプレミアプロ Premiere Proでアニメーション風動画の作成の仕方のご紹介になります。

その他初心者向けのプレミアプロの使い方をご紹介ていますのでご覧頂けたましたら幸いです。

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