パラパラ漫画 手書きアニメーションの作り方

皆様こんにちは。映像制作キザキヤでホワイトボードアニメーションを制作している大橋です。

この前、手書きでパラパラ漫画のようなアニメーションを作りたいと思い作成しました。今回はその作り方をご紹介させて頂きます。

↑こんな感じの動画です。

今回は鉛筆線画ですが、彩色やレイヤー分けした画像を使用すればアニメーションの制作も可能です。

アニメーションで使用するイラストを準備

今回は手書きのパラパラアニメにしたかったので、紙に鉛筆で実際に書きました。

手書きでアニメーションを作っていくのでトレース台を使いました。

アニメの動きをつけるのに前のイラストが透けて見えるようにしてくれるのものなのでイラストの差分を作るのに便利です。

下から光を当てられればなんでもいいのですがよくあるのはこんなのでしょうか?→トレース台

1枚イラスト書いて

上に紙を乗せて次の動きを書いていきます。動きの分だけ制作してください。

枚数の目安ですが1秒の動画で10枚程度あればそれなりの動きに見せれるかと思います(細かいほどいいとは思います)

手書きイラストをパソコンに取り込む

作成した線画をパソコンに取り込むのにPhotoshopをを使用しました。Photoshopでの画像の取り込み・加工の仕方を説明させて頂きます。


スキャナーから画像を取り込んでいきます。Photoshopを起動して、ファイル→新規→読み込み→画像をデバイスから・・・を選択。

読み込む範囲を指定してスキャンをクリック。

イラストを取り込こむことができました。しかし、このままでは使いにくいので加工をしていきます。まずは、色の調整と画面にあるゴミを飛ばしていきます。イメージ→自動コントラスト

少し白くなりました。

イメージ→色味調整→レベル補正

入力レベルの数字を調整して、より白くします。これで画面のゴミもある程度消えます。ゴミなどが気になる場合はスポイトツールで背景の白をコピーしてブラシツールなどで塗る潰して調整してください。

イメージ→画像の回転→90°(時計回り)で画像を回転して動画と同じ横長にします。

イメージ→画像解析度を選択。

幅を1920にします。この後の切り抜きでズレにくくするために一度幅だけ変更します。

切り抜きツールを選択して、切り取りする値を1920の1080にします。動画にしたい部分を選択して、切り抜きをします。

基本的に一番上に合わせて切り抜きをすれば他の画像の位置がズレにくくなると思います。

これでアニメーションにするための画像ができました。

保存をして終了です。

手書きで書いたイラストを全て取り込んで同じように加工をしてください。

今回の動画で作成した線画のイラストは100枚くらいでした。

手書きアニメーションをAdobeのPremiere proで作る

プレミアプロを起動して、新規プロジェクトを作成。

名前と保存先を指定してOKをクリック。

Premiere pro(プレミアプロ )で画像を取り込む

先ほど制作した画像を読み込んでいきます。

プレミアプロが起動したら、ファイル→読み込みを選択。

使用するファイルを選択して読み込みをクリック。

画像が読み込まれました。全ての画像を読み込んでください。複数選択もできるので1枚ずつ読み込まなくても大丈夫です。

Premiere pro(プレミアプロ )でイラストをアニメーションにする

読み込んだ画像を選択してドラッグして左のタイムラインに並べます。

キーボードの十字ボタンの右を4回クリックして4コマ進めます。

レーザーツールを選択して

4コマ進めた位置でクリックします。そうするとピンクのバーが分裂します。

長い方を選択してdeleteボタンを押すと削除されます。

削除された横に次の画像を並べて4コマ進めて削除。を繰り返して繋げていけばパラパラ漫画になります。

今回の動画のフレームレートは29.97なので1分間に約30コマになります。1枚のイラストが4コマ使用するので1秒間で7−8枚のイラストを使用しました。止め絵にする部分は長めにコマを使っています。

最後に

以上で手書きアニメーションの作り方 Adobe Premiere Proで作る方法のご紹介になります。

今回はパラパラ漫画ということで線画のみを使用しました。カラーのアニメーションを制作したい時は取り込む前・取り込んだ後に彩色をすれば可能です。

その他アニメーションの作り方についてもご紹介しています。

本がペラペラ開くアニメーションの作り方
After Effects(アフターエフェクト)でアニメーションLINEスタンプ(Apng)の作り方
アフターエフェクト(After Effect)でアニメーションを作る使い方

AdobeのPhotoshop・premier proについてはこちらをご参考ください↓